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産地直接買い付け。

通常の畳屋さんと言うのは材料になる畳表を購入するのは県内の材料屋さんから取り寄せます

私も以前はそうでした。

流れ的にいますと九州の生産者の農家さんから→地元JAか産地問屋に流れます→その後に各都道府県に点在する消費地問屋さんに来ます【埼玉県には5軒の畳問屋があります】→そこから県内の畳屋さんに配送されます

ですので井草農家さん→JA→産地問屋→消費地問屋→畳店と畳店に届くまで業者3箇所か

少なくとも業者2つは挟むことになります。

もちろん業者さんも仕入れて流すだけとは言え1割2割は利益価格を乗せて流すので畳店に届く頃にはそれなりの価格になります。

私は平成28年に産地熊本に出向き直接何軒かの農家さんとコンタクトを取り1番最初は信用がないのでお金を前払いして少量の取り寄せから始めました。

もちろん直接取引はやってないと言う農家さんがほとんどなので何人にも断られました

農家さんも他県の知らない小口の畳屋なんかより

いつも慣れている地域のJAにおろす方が利益が薄くても気が楽なんだと思います

それでも農家さんも実際にお会いしてお話ししますと心も打ち解けやっぱり人間同士、先払いの交渉成立で何回か取引をするうちに信用してもらうようになりまして、今度その農家さんにまた良い農家さんを紹介してもらい…そんな感じで中間業者を飛ばして農家さん直接取引をやり始めました。

リスクはもう二度と県内の材料屋さんからは材料を取れないと言う覚悟です。どの業界でもそうですが材料屋さんを飛ばして大元の方と直接取引する事は昔ならあり得なかったことで御法度!でも今の時代は自由なので^ ^

私は畳屋人生最後位自分の好きなやり方をやってみようと思い50歳手前にして思い切って新たなやり方にチェンジして今もどんどん開拓してます!

利点は畳屋と農家さんの間に中間業者を挟まない分畳屋も農家さんも経営が楽になり同じ価格でも県内の他の畳屋さんより良い材料が入るようになります。そして何より今日使う畳材料は熊本のあの農家さんの作ったもの!と私が分かりお客さんにも写真入りでときには動画を見せたりして、納品された畳がどこでどんな人が作ったかと説明できることです!

例えばレストランで食べる食材がどこの県のどういう人がどんな作り方で作ったとか話が聞けるわけです。

テレビでレストランの経営者とかが食材になる農家さんを尋ねたりして直接取引しているのを見ていていつか私もお金と時間ができたらやってみたいなと思っていたんです。

熊本に行くと言っても、びっくりされる方もいますがそれほどお金はかかりません。さいたま市から武蔵野線で成田空港まで行き格安航空で往復16,000円位です熊本空港に着いたらレンタカーを借りて二日間で保険をつけても10,000円かかりません1泊2日で帰ってくる時は宿はビジネスホテルで7000円程度です。後は二日間農家さんを回ってい草のことを勉強したり新しい農家さんを開拓したりしてきます。

熊本は関東とは全く違い九州全体が阿蘇山の大爆発によって作られておりますですので山波も関東とは全然違います温泉もたくさんあり魚もおいしいですぜひ皆さん九州熊本に行ってみて下さい^ ^私九州あちこち10回ぐらい行ったので少し詳しくなりましたので何でも聞いてください。

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