小山畳店の『こだわりHP』はこちら

熊本地震

日本の伝統と住文化を足元から支えてきた「国産畳」が、今、かつてない存続の危機に瀕しています。

報道される地震被害の裏側で、生産者さんから直接届いた声はあまりにも切実で衝撃的なものでした。個人の私有地であるための上下水道の修繕だけで300万円、さらに以前の生産能力を取り戻すための農業設備費には、家が何軒も建つほどの巨額の資金が必要になります。農業は畳店よりも遥かに初期投資や維持費がかかる産業であり、この重い経済的負担から、復興を諦めて離農を決意する人が後を絶ちません。今回の災害により、畳表を作る農家さんが一気に全体の3割近くも減少してしまうという、壊滅的な危機が現実味を帯びています。

これまでも安価な外国産に押され、ライフスタイルの変化による需要減少と高齢化に耐えてきた生産地にとって、今回の事態はまさに決定的な「追い打ち」です。このままでは、私たちが当たり前のように親しんできた、あの青畳の心地よい香りと確かな品質を持つ「本物の日本の畳」が、日本から消えてしまうかもしれません。

現地では今、水をはじめとする物資の支援や、有志による復興チャリティーなど、産地を守るための懸命な動きが始まっています。日本の風景と職人の技術を未来へ残すために。まずはこの厳しい現状を一人でも多くの方に知っていただき、国産畳の価値を共に見つめ直していくことが、復興への第一歩になると信じています。


コメント